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2019/06/19

紛争における性的暴力根絶のための国際デーに想う。

今日(6月19日)は 紛争における性的暴力根絶のための国際デー だそうです。


※紛争時の性暴力についての動画です
※フラッシュバックにご注意ください



 

 この動画をみて、旧日本軍の性暴力に犠牲になった女性たちの証言を思い出した。特に、少女時代に被害にあったフィリピンのロラ(おばあさん)たち、南京で生き残られた夏淑琴(シャー・シューチン)さんの体験を。

 沖縄でこの春にまた米軍兵士による女性の殺人が起きた。うるま市の女性殺害から何も変わらないままにまた。日本による占領統治が続いている土地で、どんな不条理も放置されていく。申し訳なさと怒りと無力感がつきあげてくる。



 先日、「精神病者」が銃を奪って逃げ、捕まったと聞いた。彼が何故 病を得たのかは知らないが、彼が自衛隊に所属していたときの体験が無関係とは私は思わない。精神障害者の一人として、警官から銃を奪って逃走できる当事者がそうそういるとは私には思えないけれど。以前、富山での銃強奪で小学校に乗り込もうとして警備員の方を殺傷し、取り押さえられた青年も元自衛官だったと記憶している。ベトナム戦争やイラク戦争からの帰還兵が戦地での心的外傷(PTSD)から精神を患いその後の人生が悲惨なものになっていった例を出すまでも無く、人間が人間として扱われない/人間を人間として扱わない空間が人間の精神に及ぼす影響は多大なものがある。軍事訓練を受けたことがあるかないか。軍隊に所属したことがある人間は、国家により人間としての一線を越えさせられた人たちであると私は思う。それまでの家庭生活や学校生活の傷が、軍隊の剥き出しの暴力性や排外主義のなかで病に転じる人は少なくないだろう。

 一般の人間でも、特に男性は比較的 腕力や権力を有していると私は考えるが、軍事訓練を受けた人間が自暴自棄になった場合は一般の人よりもさらに暴力行為を発動しやすくなるだろうと感じる。軍隊の中には殺人も含めた暴力を前提とした思考回路があり、不条理な命令が日常茶飯事とされる。そうしたストレスの中で、集団的な虐めや虐待が更に蔓延していく。 人は人として扱われない状況下の中では、誰か他者への優越性を感じる暴力や支配を発動し、自尊心を保とうとする傾向が生じやすいのだろう。 暴力を受けている人は周囲にいるより弱い立場の人間に対して同じことをすることがある。暴力の連鎖が起きやすい。

 戦争下による殺人や性暴力はそうした状況の極限であると考えられるが、現在の日本の社会もそうした極限に近づいているとも言える。日本社会のどこにも虐めが常態化し、性暴力が蔓延している原因に、過去の戦争について真なる反省や考察ができてこなかったことがあるように思えてならない。日本社会は性奴隷制度の清算も反省もないままに現在を迎え、歴史を歪曲し、現代の性暴力事件も裁けなくなっている。性奴隷制は現在も形を変え、日本社会に深く根をおろしている。性暴力を正当化する温床として。家庭の中で、電車の中で、街の中で、企業で、学校で、介護労働の現場で、日々どれほどの性暴力が起きているか。ニュースになったものだけでも溢れ返るような事例。氷山の一角が見えているだけでこんなに大きい。世代間の連鎖もあると思う。

 もし憲法が変えられてしまえば、暴力は社会の中でより強まるだろうと予測する。
現在 保障されている個人の人権はなくなると言っても過言ではないし、軍隊が正当化される。軍隊が正当化されれば、戦争も正当化される。国家権力が人を殺したり自由を奪うことが正当化される社会になるだろう。

 拳銃一丁でここまで不穏になるのに、政権が税金を投入して兵器を買いまくっていることや、自衛隊を軍隊にして戦争に突入しようとしていることに対しては、なんら気にせず平常心を保てる人がどうしているのだろうかと思う。
「自分は決して殺し殺されるような立場にはならない」と勘違いしている?自分の人権は未来永劫あるとでも?国家が守ってくれるから大丈夫? 
いや、国家権力が個人を守ることはない。利用するだけだ。国家に依存して期待しても幸せには生きられないよ。今生きる者にある権利はお上からもらったもんじゃない。先人たちが勝ち取ってきたものなのだから。 

 これまで私には学ぶ機会があり、出逢う機会があり、考えられる部分については考えられている。このことは幸運だったし、自分の力だけで考えられるようになってるわけでもない。そうした機会に恵まれないままの人もいるだろうと思う。けれど、こんなにおかしい現政権に手放しで賛同しちゃえる人が一定数いるってことがどうも理解できない。しょうもないこと一つ一つで本当に支持率が回復したりしているんだとしたら、肉屋を支持するなんとやら以外の何物でもないじゃないの。
精神を病み弱くされた人間よりも、倫理が崩壊しきった強大な権力者に恐怖を感じるほうが真っ当だと思うのは私だけか。差別抑圧を更に強化して、社会の矛盾を苦境にある人に押し付ける日本社会の虐めスタイルが心底いやだ。テレビに操縦されてるよ。
有害な政治家のせいでどれだけ好き放題されて、数え切れない人が見殺しにされているか。なにもかも、これからどうなっていくのだろう。

 戦前・戦中に人間として生きようとした人間たちが、権力者の一言で簡単に人生を奪われてきた歴史を知らなきゃならない。人が好きな歌一つ歌わせてもらえず、思ったことも言えないまま死んでいった歴史を。母語で詩を書いただけの人間を捕らえ、殺してきた歴史を。一瞬でなにもかもを奪われ、また奪ってきた歴史を。歴史的事実を権力に都合よく捻じ曲げることは、更なる災い、破滅だ。
 とにかく憲法を死守しないと。現政権をこのままにはできない。正直、何ができるかわかんないけど、今日も想いを書いてみた。
何の足しにもならないんだけど。
でも、「ここで挫けてはいられない」という気持ちを新たにした。


うん、結局そのためなんです。
誰かに訴えるより前に、自分の気持ちが負けてしまわないように、私は書いてるんでしょう。
自己満足の文章を読んでくださった奇特な方、ありがとうございました。なんとか、なんとか生きていきましょうね。