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2018/11/07

憲法死守 ― 今、決戦のとき

  日本という国の歴史上、もっとも民衆に権利があるはずのこの時代に、戦争を望んでしまう《国家》という化け物をつないだ鎖が解かれんとしている。アベ政権の現在は醜悪さの極致にまできた。現状は日本の戦後民主主義の決壊そのものだ。憲法を奪わせないために決戦の時期を迎えていると肌で感じる。

 来年春の統一地方選挙の投票結果がどうなるかは私たち次第だ。それまでにアベ政権が倒れない場合 法治国家の規範崩壊のアベ内閣が存続し続けることになる。そうなれば、人権と歴史の真実を目の敵にした彼らの意のまま、国の基である最高法規の姿は全く逆のものに変えられてしまうだろう。現在の日本国憲法は滅ぼされ、人類が希求してきた戦争放棄や人権の平等性は水泡に帰し、生まれてきた子どもたちの明るい未来の展望は望めなくなる。思ったことを言ったら 権力から標的にされ、権力者の指先一つで掻き消され、強者にすべてを支配される暗黒の世界に日本社会は再び放り込まれる。そこに今の日常の常識やモラルの基礎になっている人権は残っていない。

 この数ヶ月が勝負となると感じる。いのちを守る憲法を死守するか、破綻と滅亡にすすむ国家の暴走を誰も食い止められない世界にするのか。「人間は誰しも幸せになるために生きる」という世界が存続できるかどうか。今この瞬間、ほんとうに決戦の時だ。

 苦しい心や怒りを分かち合い解放することは必要だ。しかし、嘆いているだけでは計り知れない巨大な闇の迫りを止めることは出来ない。
まずは、自分が起ちあがろう。ガンジーもキング牧師も阿波根昌鴻(あはごん しょうこう)さんも、私たちとおなじ一人の人間だった。彼らを支えてきた無数の一人ひとりが確かにいた。己は無力だと卑屈になる必要は全くない。

 これまでにある光、受けた熱を思い出し、こんどは自分が灯火になり周りを照らしあたためよう。私たちは感じ、考える力を与えられている。言葉も行いも方法は必ずある。小さくても必ず見つかる。隣の人に、出会った人に、自分を表すことを臆するな。

 自分で決めることよりも、社会の雰囲気に合わせてしか物事を決められないでいる人たちが一定数以上はいる日本社会で、権力の示す方向におもねる人も少なくない。しかし、周りに静かに強く姿勢を示す人がいれば、また変わってくるだろう。投じられる波は小さく見えても、みんながそれぞれの場で立ち上がり、持ち場を守っていければ、それぞれの影響は小さくても確かな希望が実感できるはずだ。出口があることを信じて模索し、臆せず実行していこう。たった一人の反乱に見えても、それは連動し繋がっている。

どんな暮らしをしていても 心のうちに自分の蝋燭を立てていよう。
蝋燭を折ってはならない。
蝋燭を手放してはいけない。

 どんな暮らしをしていても 心のうちにある蝋燭を折らないでいよう。
もしも、今どうしてもつらいなら、明かりを灯せなくてもいい。でも決して、手放さないでいよう。
私たちは誰しも種火になることができる。風が強くて火が消えても、また誰かから灯を分けてもらえる。それが仲間がいるということ。それが不屈の力の源だ。それは悪の諸勢力にはないものだ。私たちにはそれがある。恐れなくていい。

さあ、
今 未来のために起ちあがろう!
心を燃やし、己が胸のうちに在る愛と夢と希望を燃やそう!

私たちは滅びではなく、いのちある未来を選び取る力を確かに持っているのだから。









 昨夜から、韓国の大統領になった文在寅(ムン・ジェイン)氏の自伝 『運命』(岩波書店)を読み始めています。
美しく熱い招待状です。心が震えます。
序文の最初の一ページは盧 武鉉(ノ・ムヒョン)大統領を見送った文氏の想いが端的に書かれています。

 《それがどのような感情であれ、私たちが受け入れなければならない現実がある。これから私たちは、生きている者としての責務を考えていかなければならない。これから私たちは、彼が残した宿題に取り組まなければならない。これから私たちは、盧 武鉉時代を超える次の時代を準備していかなければならないのだ。
 いつまでも立ち止まっているわけにはいかない。衝撃、悲痛、憤激、悲しみ、憐れみ、追憶――こうした感情を胸の奥に大切にしまって、私たちがなすべきことを静かに始めていかなければならない。
 それが彼を 「時代の重荷」から解き放つ方法だ。彼が背負っていた重荷を私たちが潔く抱えることこそ、もっとも美しい別れだ。》


 この文章は、沖縄前知事の翁長さんを失った沖縄のひとたちにもそのまま当てはまる言葉と言えるのだろうと感じます。
そして、この序文に引用されている都 鍾煥 (ト・ジョンファン)氏の詩が素晴らしい。「遠く流れゆく水」という作品です。ここに引用はしないので、ぜひ本を手にとってください。
一緒にこの本を読んでいきましょう。

 私は、日本の植民地支配と朝鮮半島の分断、軍事政権化から民主化を実現してきた韓国の民衆の時代を超えた魂の叫びに学びながら、日本国家を変えていく力を育て、みんなの力で奇跡を起こしたい。沖縄の人たちに、歴史の真実と向き合う勇気と視点を与えられ続けているように、この本も非常に大切な呼びかけだと感じます。
沖縄の人たちにも、朝鮮半島の人たち、アジア太平洋地域の人たちに、心から謝罪し善き未来を模索し続け、いつか友と言ってもらえる日が来るように、祈り歩みます。

 日本国籍はあっても、自国の政治や社会の情勢に、恥ずかしさと情けなさを覚え悲嘆せざるを得ない精神的ディアスポラの日本人・やまとんちゅの仲間の皆様。
絶望は簡単です。でも、私たちは、私たちの社会に踏みつけられている側の人たちから愛ある呼びかけを受け、励まされています。だから、諦めてしまう心はまた燃え上がり、その呼びかけにきっと応えていけるはずです。
心と力を合わせて共にがんばっていきましょうね!